両神山(三十一座目/百)


前日の土日に、恒例行事になりつつある三浦半島での会合があったので、ついでに関東方面の山に足を伸ばした。いつまで三浦に呼んでもらえるかは分からないけど、これからもそのたびに関東の山を登りたい。そうすれば少なくとも年に一度は関東の山を登れる。
……とか思ってはみたものの、海に突き出た半島から山のある所までは何しろ遠いのだ。日曜日のお天気の良い湘南を車で移動するという地獄を経て、目指すは奥秩父


前日は道の駅「両神温泉薬師の湯」で車中泊。未明にごそごそ身支度を始めるが、少し肌寒い。


4:30駐車場到着。駐車スペースは三か所あり、登山口に最も近いこの駐車場のみ有料500円。私は二番目の駐車場へin。月曜日の早朝なのでたくさん空いていたけど、停められる台数はそれほど多くない。ハイシーズンの休日は相当混みそう。



最も一般的なルートであろう、日向大谷口よりスタート。



日向大谷口はこの両神山荘の横を通り過ぎて始まる。



両神山荘横の通路を通過してすぐに登山ポストがある。



お天気はまずまず。序盤は樹林帯の中の山歩き。時々沢筋に向かって一気に滑り落ちそうなところもあっておっかない。



緑のはっぱが綺麗に巻いてあるものがたくさん落ちていた。多分ハマキムシ。



7:10、清滝小屋。
綺麗で広い無人小屋。この日はどうもペースが上がらず無性に疲れていたので、荷物を降ろしてご飯を食べて大休止。この疲労感は最後まで変わらなかった。



いかにも蛾在中っぽくて入らなかったけど外にトイレ。



花の季節は終わっていたけど、残されていたえーっとこれなんだっけ芍薬?(後日追記・シャクナゲやで)



小屋を過ぎるとすぐつづら折の鈴が坂が始まる。



坂を上りきると尾根筋に。



鎖場もいくつか出てきたはずだけどあまり覚えていない……



ここは階段場ですな。



8:25、両神神社。





この味わい深いこと。この狛犬は狼かな。



庇の下の彫刻なんて立派なものだけど、いかんせん建物がスレートで往時を偲ぶに偲べない。



野晒しの観音様も光背が欠け、首も一直線に割れ、そう遠くない未来には倒れてしまうことだろう。
きっと古くいわれのある神社なんだろうけど、保全する人がいないのは残念なことだ。



諸行無常……。
ぽてぽて歩いてるとまだ落ちて間もない花の色に目を奪われる。




見上げるとアカヤシオがほんの少しだけ残っていた。



この岩を回り込めば山頂!



9:00、狭い狭い山頂に到着。



一人ぽつんといた年若い枝豆農家さんに撮って頂く。彼が去ったあと団体さんたちがどんどん登ってきたので私も早々に退散。天気は下り坂との予報なので先を急ぐ。



12:00、下山。スカスカだった駐車場も結構埋まっていた。下山してすぐ自販機あるので即ひえひえコーラ。最高。



さて前々日は未明まで飲み明かし、前日は長距離運転後の車中泊と、寝不足&運動不足だったためか登りも下りも辛い山歩きになった。集中力も散漫で、何度か危ない道に迷いかけてヒヤヒヤ。

ところで前日の日曜日は好天だったのでさぞ人も多かったことでしょう。両神山荘で山バッジを購入しようと尋ねると、昼食中のご夫婦がもううんざりという顔で邪魔そうに「売り切れ。(他に売ってる場所ありますかと重ねて問うと)売ってる場所も知らん」と嫁の激しい塩対応。旦那はこっちすら見ずに飯食ってるし、触ったろうと思ってた犬も旦那の昼飯にくぎ付けで愛想ゼロ。あんたたちにとっちゃone of themかもしれんがおいおい私にとっちゃあんたら特別なオンリーワンなんだよこのくそばばあくそじじいめ。と毒づきながら昨夜車中泊した道の駅へで温泉。600円。まあよくある普通の湯。ちなみにここでバッジも買えるので、こっちで買うといいよ。