2005-01-01から1年間の記事一覧

発表会を見る

年も押し迫り慌しいこんな時期に発表会を迎えた出演者たちは、さぞ大変だったことだろう。観る側もまた然り…私も時間の折り合いが付けられず、客席に走りこんだのは終演の10分前だった。クリスマスをすぎてからのくるみ割り人形、主役の金平糖は4歳の頃から…

『ハウルの動く城』

言わずと知れた日本アニメ界の巨匠による最新作です。確立された世界観に個性豊かなキャラクターたち、練り上げられた社会風刺を交えたシナリオ、だというのにどうしてこんなに物足りないのだろう?これは飽食の時代に生き、普段の粗食に耐えねば美食を美食…

備えるということ

年末にあまりお金を使いたくないのだが、我が家のセカンドカーである軽自動車にスノータイヤを履かせてきた。毎年雪に困ることなど年に1回か2回か…という私の住む地域で、たかだかその1、2回に備えるには痛い出費である。私の車のタイヤを替えると軽の倍の値…

大雪の日

全国的に「記録的な大雪」だそうだが、私の住む地方にもやはり「記録的な大雪」が降った。そもそも暖かい地域なので積もってもそれほど長持ちはしない。ただ解けた雪が路面に凍りつき、初めて二輪駆動の車で、しかもノーマルタイヤで突如迎えた大雪は、車を…

別れ

自分の愛しいものと別れることにはどれほどの苦しみを伴うのであろう。近しく、そして愛して止まないものとの死別にはどんな慰めも届かない。今、私の友人Sがその暗闇の中にある。Sは私が人生でもっとも辛いとき、誰よりも私を励まし勇気付け、私の痛みのた…

野ラスカル

冷たい雨が一日中降りしきり、やがて小雨にかわり冷え込んだ夜、うちの近所でアライグマっぽい何かを見つけた。ドブから2匹現れて、黒い手足とお腹の辺りは濡れていた。車を横に寄せると至近距離への接近に少し驚いた様子ではあるが、じっとこちらをにらみ返…

見た目が命

先日、前方左側のバンパーを擦って傷つけてしまった。こんな恥ずかしい自損をしてしまったのはバイクで立ちコケして以来の、車では初めての出来事。傷はあまり目立つものではなかったけど、こんなものを付けて公道を走るなど運転が下手だと宣伝しながら走る…

見えざる壁

いたるところで散々語りつくされたことであろうけど、バレエを続ければどうしても越えられない壁にぶちあたる。どこかのサイトで読んだが、細かい表現は違うと思うけど「バレエにおいて、テクニックは子供のうちに全て習得される。バレリーナは子供のうちに…

『24』シーズン4

ようやく全部見終えた。今回も24時間眠らぬ男は放蕩の限りを尽くし、でも同僚を射殺したり薬漬けになったりする惨状からはやや態度を改め無事終了、シーズン1から96話、よもやもう続くまい?・・・しかし国を追われ最後には「死者」となったジャック、きっと…

眠り

私はある種ノイローゼだ。それは特に珍しいことでもない。日常生活に支障をきたすかどうかという問題なだけで、私の知人友人全て精神病理は抱えていると少なからず思っている。いや、別にみんな病気だと言いたい訳ではなく、例えばほんの少し抱えた心の問題…

『Village』

『シックスセンス』で一世を風靡し、私はまだ見ていないけど次作『サイン』で世界中をずっこけさせたという監督の、そのまた次の作品。果たしてシックスセンス寄りかサイン寄りか。少々緊張しつつ借りてみた。 人里離れたとある村。町と村とのあいだには黒々…

トルコナイト

風邪を引き始めたような感覚を覚えつつ、年に一度スペイン在住のCが帰国するのに合わせ催される「女の宴」に今年も参加。高校のときからつながりのある友人ばかり5人で今年はトルコレストランへ行ってきた。 料理もおいしく、4人ともかなりの酒豪。誰一人脱…

翼をください

オートバイに乗っていた時、すぐに血が熱くなって頭に上り、文字通り命がけで運転することが多かった。乗っているときにこれ以上開くと死ぬな、と何度脳裏をよぎったか知れない。しかし車では昔からいたって安全運転。オートバイの時のようにスピードを出す…

『forgotten』

主人公テリーは飛行機事故で息子を失い、事故から1年半ほど経過してもなお失意のうちに暮らしている。しかし夫や精神科医は元々テリーに息子などおらず、数年前に流産したショックから息子が存在するような架空の記憶を作り上げている、と彼女に説明する。自…

腰痛

持病の腰痛がますます悪化してきた。背骨に沿った腰の筋肉が石のように固い。立っても座っても寝ても何しても痛い。バレエは腰の柔軟性が要なので、枯れ木のようにカサカサで固い腰ではアラベスクもアントラッセもシソンヌもアチチュードも何もかも、後ろに…

日本の森

愛知県尾張旭市あたり?にある森林公園に行ってきた。名に違(たが)わぬ森林ぶり、相当な広さだったので少々散策した程度では到底見て回ることはできなかった。愛知県の森はあまり綺麗でないと聞いたことがある。確かに山深い、民間信仰や鬼祭りが未だ生きる…

平日午後の公園

うちの近所にちょっと大きい公園がある。最近どうも欲求不満気味な子供のため、思う存分転がしてやろうと出かけてきた。しかし、平日午後の公園というものがこうも不気味なものとは思わなかった。まず目に付いたのが例の、子連れママ達。1歳半ばの小さい子供…

超音波美容

私は皮膚が弱いのだが、特に手の湿疹がひどい。今年に入ってから行くようになった皮膚科で、薬をより浸透させるための機械を使うようになったのだが、その形がよく見かける超音波美容器に激似。それが超音波を使った医療機器かどうかも分からないが、まあ似…

舞踏神に愛されたミューズ

私の通うバレエ教室にはとんでもない人がいる。とんでもない人の詳細は私の友人・キョンコスカヤさんのページに掲載されているのでここでは割愛しますが、バレエをやるために生まれたような素晴らしい身体の持ち主です。 なんと驚いたことに、彼女は34歳…そ…

『ふたりは屋根裏部屋で』

この本を初めて読んだのは小学4年生か5年生の頃だっただろうか。それ以来数十回読んだ、私の生涯読んだ本の中で最高傑作と断言できるのがこの『ふたりは屋根裏部屋で(さとうまきこ著・あかね書房)』という児童小説だ。傑作な本はたくさん読んだと思うが、…

劇団員とレッスン

バレエのクラスに顔を出す劇団員の話はよく聞くが、初めて一緒にレッスンを受けた。初めて教室に来たということもあるだろうけど総じて真面目。私は演劇に身を投じたことはないけど、没頭の仕方には共通するものがあるのかもしれない。バレエのレッスンに没…

才能

才能があるとかないとか言うのは簡単すぎてあまり好きではないのだが、私は間違いなく裁縫の才能が無い。バレエの衣装や練習着を直したり、トウシューズにリボンを縫い付けたりするので、普通の同年代よりはたくさん針仕事をする方だと思うが、一向に上達し…

そして画廊へ

Cの個展へ行ってきた。今回はチェコへ行ったときの風景をモチーフとしたものが半分ほどあり、Cのフィルターを通して表現された風景には、毎年主なモチーフであったスペインの空とは明らかに違う、どこか曇ったベールがかかったようなハーフトーンの表現がさ…

画廊オーナー

私の友人(C)が毎年、同じギャラリーで油絵の個展を開く。毎年Cから耳にするのは画廊のオーナー(通称ババア)の愚痴であり、毎回ババアと喧嘩しては「来年は違う画廊で個展をやる!」と切れまくっている。しかし今年も同じ場所で開催する旨の葉書がやって…

港へ

新しい車に慣れるためにひたすら運転を続けた一週間だったが、とりあえず一区切りってことで慣らし運転週間最終日に名古屋港へ行ってきた。誘導されるままに駐車場へ入り、出たところはシートレインランドという小さな遊園地みたいなところだった。私が知っ…

秋のドライブ

私は地図を見るのが好きで、よく地図を見てはどこかへ行った気になっていた。ナビの所有はそんな嗜好を根底から揺るがす大事件である。しかしなんと便利なものだろう。下調べもせず遠路、日本三大稲荷の一つという千代保稲荷に行ってきた。通称おちょぼさん…

驚愕

夏の盛り、7月下旬に「ミラクルフルーツ」の鉢を買った。小さな実のような物がいくつかついており、このまま水をやり続ければ秋には実を収穫することができるだろうと、楽しみにしていた。 ミラクルフルーツとは、その実自体は特に味らしい味があるわけでは…

朝食の味

私は料理を作ることが嫌いだ。作れないわけではない。物心ついてから母親と一緒に暮らしていないので、むしろ子供の頃から自分で食べるものは自分で作る習慣があった。ただちゃんとした料理ができるようになるまでは、ひどい物を食べていた。お茶漬けをまね…

新車購入

新しい車が来た。2.3リッターの3ナンバーで、しかも10年ぶりのマニュアル車。待ち遠しかったのに、乗ってみたら青ざめた。今まで乗っていたのは何しろ軽。横幅も縦幅も大きい。ゆったりとした前後は勿論上下も調節可能なシート、信じられないほど静かでよく…

じゃじゃ馬ならし

高校を卒業してから、バイクに乗り始めた。カッコいい大きなバイクに乗りたかったが、ヒョロな私で扱えるのは250ccが限度だった。私は中古のものがあまり好きではない。気に入ったものなら気にしないこともあるが、車やバイクはどうしても中古は嫌だ。一度中…