見た目が命

先日、前方左側のバンパーを擦って傷つけてしまった。こんな恥ずかしい自損をしてしまったのはバイクで立ちコケして以来の、車では初めての出来事。
傷はあまり目立つものではなかったけど、こんなものを付けて公道を走るなど運転が下手だと宣伝しながら走るようなものではないか、幾筋かの擦り傷とともに音を立てて愛車精神が崩壊していく。嗚呼、私の愛を一心に注ぎ、慈しみ真っ直ぐに育て上げた愛車が傷物になった、嗚呼、この子は変わってしまったの!
急速な心変わりに半ば義務感のように保険屋へ連絡したのはそれから1週間ほど経ってからの事でした。しかし保険屋の陰謀としか思えぬ面倒な手続きを経て、ようやく昨日愛車は塗装しなおしただけで元の輝きを取り戻し、傷つけられたことなど自分にとって存在の揺らぐような何物ですらない、と言わんばかりに私の前に厳然と、威厳を持ち帰ってきたのです!カーコンビニクラブやるじゃん!


私は美しいものを愛して止みません。新しいものはただ新しいというだけで、新鮮な輝きを放ちとても美しいものです。勿論美とはそればかりのことではありませんが、とりわけ私はそれを愛していることを、今回の事で再確認したのです。そう、人間も同じ。磨けば美しくなる玉を傷ついたまま放置しておいては、愛すべき存在になどなれません。私も週に1,2回しか化粧もしないけど、ちゃんとお手入れしなくちゃ、せっかく磨けば美しく輝く玉なのに。と大妄想。