さよなら白鳥

Odiel2007-09-20



17日、発表会が終わりました。
これといって理由は無いんですが、自分に残されたバレエを踊ることができる年数を考えても、もう白鳥を踊ることは無いような気がするんです。ヴァリエーションなら別ですが(←プ、踊れるつもり?)。でも踊る前は、白鳥を踊れなくなる事が寂しくて仕方なかったんですが、終わった今はとりあえず、なんだか清清しい気持ちです。私にしては珍しく、あまり緊張しませんでした。いつも失敗していたところはやっぱり失敗しましたが、成功していたところはそれなりに失敗なくこなしました。いつもより出来がいいことはもちろんありませんでしたが、いつもに比べて滅茶苦茶ということもありませんでした。いつも舞台袖に持っていくものの効き目の弱いお守りの効果が今年はあったのか、足の裏がつることもありませんでした。全身から冷や汗を流すこともありませんでした。手が氷のようになることもありませんでした。終演後高熱を出すこともありませんでした。でも翌日は立ち上がれないほど足が痛くて、腰が痛くて、寝ても寝ても眠くて、歳をとった汚い顔をしていました。白鳥を踊ってちょうど1年。働き始めてちょうど1年。良いことも悪いこともありました。でも全てを含め、私の白鳥は終わりました。様々に去来する出来事の数々とともに、静かに切なく、胸の底へと思い出として沈んでいくのでしょう。さよなら白鳥。