諏訪湖


そういえば3月20日諏訪湖畔に一泊してきた。私が自分で各地へ旅に出るようになったのは18歳、大学生になってからのことで、初めて自分の行きたいところを自分で探し、カレシと一緒に時刻表を見て進み、安宿を泊まり歩く全てが新鮮で楽しかった。それから時は流れ、様々な人生経験をし、随分と鈍感になってしまったもんだと思う。まあ正直長野で温泉に入れてそんなに遠くないとこ、と計画段階で相当アバウトだったから、若い頃の1円の無駄も許さない、綿密なリサーチに基づく貧乏旅行とは質そのものが違ったのかもしれない。とか思いつつ、果たしてそんな私の感性の劣化のみが問題なのか、それとも諏訪の地がやっぱショボかったんか、今ひとつな感じだった。古色蒼然とした諏訪大社は荘厳で美しいお社でしたし、ひなびた町の昭和感というか寂れ感というか、そういう風情も決して嫌いなものではないんですが、要するにまあ似たようなところってこれまでにもたくさん行ったと思うんで、今更ここである必要は・・・みたいなところでした。一番欠けていたのは私の思い入れ、ということで諏訪が悪いわけでは決して無いんですけどね。今回の旅の目的がそもそも観光ではなく違うところにあったので、夜中の温泉は貸切状態で堪能できたし、夜景も(夜景は)綺麗だったし、まあ楽しい一夜ではありました。