ブラックスワン


珍しく、バレエファンならずとも鑑賞に堪えるバレエ映画と好評価のブラックスワンを観に行く。10:30上映と思ってまったり用意し、家を10:10に出る。ちょっとギリギリかもな〜♪と信号待ちの時に携帯予約した画面をよく見たら、10:10上映……真っ白……。

ドリフト走法で乗り付け、既に序盤も過ぎ本編まっしくらのところ、でかい身体を極力縮めてウロウロしまくり、散々舌打ちや溜息を浴びせられる。今まで同じ事をしていた罰だわ!これからは途中入場の人にも寛容の心をもって接することにします。さらに私の席に誰かが座っており、どけ!とも言えず、ウロウロしたあげくに一時退場。係員に他の席へ通してもらう。既に開演時間を30分は過ぎているのでなかなか物語に入り込めなかった。

まあそういうのを差し引いても、見ているうちにストーリーには惹きこまれるし、主演のナタリーポートマンは大層美しい。日本人が「プリマダム」で神田うの高岡早紀をいくら引っ張ってこようと、中森明菜黒木瞳がいかに俳優としてキャリアがあろうと、結局学芸会レベルになってしまうが、そこはバレエってやっぱり欧米文化だ。背中にモンモン入れてる人がいたって、その人がちょっとバレリーナにしては太目だからって、だからどうした的な骨格の説得力があるわけ。まあプリマダムとオスカー受賞作品を比べるのも酷だけど。アカデミー賞とか全然興味もないし映画自体に詳しくもないから分からないけど、最近こういう精神世界というか、サイコ系というか、アカデミーはこういうものを好む傾向になってきたのかしらね。何にせよ、とても楽しめた。最初の30分も見られればもっと面白かったんだろうなあ。