2016年11月に読んだ本のまとめ


2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1072ページ
ナイス数:1ナイス

芸術新潮 2016年 05 月号芸術新潮 2016年 05 月号
読了日:11月27日 著者:
ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか――新美南吉の小さな世界ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか――新美南吉の小さな世界感想
タイトルの問いに対する明確な回答が得られるわけではないけれど、新美南吉という夭折の作家がどのような境遇で作品を生み出したのかを探る試みとして興味深かった。(恐らく本心ではなく)戦争を讃える作品を書いたばかりに評価の低い向きもあるが、時勢に逆らう時間も体力も南吉には与えられていなかった。あのまま戦後を生きればレオナール藤田のような失意を味わったかもしれない。色々考えさせられる。
読了日:11月19日 著者:畑中章宏
小説 野性時代 第152号小説 野性時代 第152号
読了日:11月12日 著者:
小説 野性時代 第151号 (KADOKAWA文芸MOOK 153)小説 野性時代 第151号 (KADOKAWA文芸MOOK 153)感想
新宿歌舞伎町学園、最終回。読むの辛かったからまあ助かる。
読了日:11月1日 著者:

読書メーター

火打山(三十座目/百)


数年前に紅葉を見ようと登った妙高山では、あいにくシーズンを少し逃してしまったものの、それはそれなりに綺麗で楽しめた。妙高・火打は紅葉の綺麗な山としても名高い。今年の9月はほとんど晴れた日のない異常気象だったため紅葉もかなり遅れているらしいと聞き、例年なら遅すぎる時期なものの思い切って行ってみることにした。


【行き方】
今回は火打山を日帰りする場合に便利な笹ヶ峰登山口を採る。
上信越自動車道信濃町ICから笹ヶ峰キャンプ場まで40分ほど。道中、晴れていれば妙高を見上げるスキー場からの展望は圧倒されるほど素晴らしい。
登山口すぐ横の駐車場は三十台ほどだが、ほど近いキャンプ場には百台以上規模の大駐車場とトイレがある。



夜は黒姫野尻湖PAポケモンしつつ車中泊、登山口の真横に車を付けたのはまだ星の瞬く4時ごろ。再び仮眠し直し、むしろこっちのほうがぐっすり寝てしまい、まだ夜も明けやらぬ5時過ぎに慌てて準備開始。

私が車の中でモゾモゾゴソゴソしていると、すごい勢いでコンパクトカーが横付けされる。停まった途端に全ドアが開き、四人の中高年と見られる男女がストリートギャングのごとく飛び出すや否や、身支度を手早く整えヘッドランプを装着し出発していく。一体どこに四人分のザックが収まるスペースがあったんだろう、っていうかどんだけ支度が素早いんだ。

その後姿を見かけることはなかったので、妙高の方へ行ったのかもしれない。



5:40、登山口を出発する頃には、ヘッドランプは必要ないほど周囲は明るくなってきていた。すぐに目に飛び込む紅葉。うお〜とテンションアップでカメラを構え、序盤からいきなり先に進まない。



6:05、1キロ地点。たぶん9枚あるんだろうけど、そのときどきで励みになったりうんざりしたりする看板。



カメラでパシャパシャしていると後続のおじさんに抜かされていく。ストリートギャングに続いて二番手で出発したはずだけど、この後も何人かに抜かされていき、景色に見とれて終始ペースを上げることができなかった。帰りのことを考えるともう少しスピードアップしたかったんだけど。



6:35、2キロ地点。



6:40、黒沢。しっかりした橋だけど、水が恐いから恐い。



このザーって音がなんとも……



背中スースーしながら横を向いて写真撮ったけど恐かった。



そうこうしているうちに日も登り、月が消えていく。



7:00、十二曲がり。ここにも1曲がりごとに看板があるんだけど、細かすぎてあんまり見てなかった。



てことで7:20、十二曲がり終了 笑



十二曲がり終了あたりが、3キロ地点。



十二曲がりあたりから、展望が開け北ア北部を望むことができる。



劔どーーん!!こんな景色が見られるなんて、ああ来てよかった。この日は昼から崩れる予報だったので、本当はこの山域辞めようかと思ってたの。天の神様ありがとう。



このあとは序盤の緩やかな感じが一旦なくなり、道は急な坂に変わる。



8:15、富士見平分岐。あっちに行けば妙高、こっちに行けば火打。



ここから先は笹の茂る緩やかな登り。風がやや強く、笹がざわざわと鳴る。それにしてもこの青空!



目指す火打山が見えてくる。しかし残念ながら雲の中。最後までこの雲は取れなかった。



8:35、5キロ地点。4キロは見落としたらしい。



9:00、高谷池ヒュッテ。あれなんでこんな変な写真しかないんだろう。。。
登山口でトイレが見つからず、おっとこのペースでは膀胱が危ないよ、って感じだったので、小屋の人にお手洗い交渉。無料で簡易トイレをお借りできた。うぉぉ……と色々こびりついてるトイレだったけど贅沢は言いません。ありがとうございました。



ヒュッテから先は高谷池を見ながらの木道に変わる。



黒沢池への分岐



すぐ横に6キロ地点。



木道を進むと眼前に火打山が、あ〜でも残念な雲。



この辺りは天狗の庭という高地湿原で、なんとも奇妙な景観。



終わりを迎えた草紅葉が強い風にざわざわと大騒ぎしている。寒い!



ほんの刹那、山頂が見えたり。



コンテンポラリーアートもかくあらんという不思議な造形の池を眺めたりで、どれだけ見ても飽きることがない。



9:30、7キロ地点。



この辺りはまだ活発に活動している火山だということを思い出させる、荒々しく崩れた黄色い山肌。そういえば火打から先は入山規制がかかっていた。



振り返ると、モコモコとした妙高の頂。



天狗の庭も随分下になってきた。



10:10、8キロ地点。上部は本当に楽しくて、道もなだらかだし、あっという間に進んでいく。



あとは木の階段を山頂に向けて進むばかり。



ラストスパート!



10:45、無事登頂。先着のおじさんに撮っていただいた。横浜から電車で来た後期高齢者だと仰っていたが、大層お元気。



山頂は展望ゼロだし、寒いし、ちょっとだけご飯を食べてすぐに下山開始。雲から抜ければそこは青空。



現代の庭建築もびっくりのこの造形美。



12:10、高谷池ヒュッテが見えてきた。いい場所だね。



あとはひたすら下りる下りる。
でも午後になり光が強くなると、紅葉はより一層鮮やかで、さっきも撮ったのにまだしつこく写真を撮りながらの下山。スピードは上がらない。















13:50、いつの間にか黒沢まで下りてきた。



結構歩行距離は長いのだけど、傾斜が緩いのと紅葉とで、疲れを感じない。最後の木道は地味に疲労が溜まるものの、名残惜しい気持ちで最後の道のりを歩く。



14:30、下山。楽しかった!


下山後にバッジを買おうとキャンプ場の管理等に行くもクローズ。なんか人の気配もしない。明星荘という民宿?も準備中。平日だからかな。

結局温泉に向かう途中の妙高高原ビジターセンターで購入。観光客の中に放り出されるこの感じ。

入った温泉は「ランドマーク妙高高原」とかいう、なんか変なところ。時間制で1時間750円+税、はっきり言ってめちゃくちゃ割高。なんか特殊システムがあるみたい。ご飯食べたりお土産買ったりする人にはメリットがあるのかもしれんが、風呂だけならなんのお得感もなし。スーパー銭湯みたいだった。
最後が残念!

恵那山 二回目


ひたすら長雨が続いていた今年の秋、九月はほとんど晴れた日がなかった。しかも梅雨のように蒸し暑い。でも十月に入ってから唐突な感じで秋めいて、急に寒くなって秋晴れの日も続く。おっと紅葉はどうなってるの? と気づけば、北のほうはいつの間にか終わっているようだし、西のほうはまだ始まっていない。

今年は忙しくて、夏のあいだずっと山に行けなかった。久々に訪れた山行のタイミングだけど、日帰りだしそれほど時間もなく、身体も随分となまっている。なので近場で手頃で紅葉もありそうな場所、ということで恵那山に決定。

初めて恵那山に行ったのは2011年、神坂ルートで。そこでの印象は極めてなんだかな〜という微妙さだったので、今回は神坂よりも短い広河原ルートでサクッと登ることにする。



広河原ルートはCTでも往復5時間半という恵那山の最短ルートなので、のんびり準備し到着したのは8:00ちょっと前。快晴の日曜日なので混雑を懸念していたけど、確かに駐車場は一杯、でも駐車場より更に収容台数の多い「広い路肩スペース」が駐車場のすぐ下に続いてて、まだまだ停められそうな感じだった。
8:30スタート。



駐車場の真横にゲートとトイレ。トイレは簡易水洗で真新しい感じ。



ゲートの横をすり抜け林道歩き。登山口までは緩やかな傾斜の上り坂。



午後からは雲が出てくる予報だけど、この時間はまだ快晴。寒いということもなく、とにかく爽やか。



30分ほど歩き、9:00登山口到着。ここを川岸へ降りていく。



ガーン出た
私は水が嫌いなの。今回はここが最難関だった。丸太の橋、滑るのよ……。



恵那山は基本的に樹林帯を黙々と歩く感じの山だけど、中盤になると時折展望の開ける場所がある。この日は少々モヤってはいるものの、木曽の山々を挟んで、遠く南アルプスまで見通せる大変良いお天気。こんな日は足も軽い。



紅葉の木々









笹の茂る稜線の道。暑かったから半袖で歩いてたけど、笹が当たって痒くてしょうがない。長袖着ないならアームカバーは必携。



終盤の上り坂。
上部に行くほど道が滑りやすく、晴天が続いていたはずのこの日も、特に下山では足を取られることも多かった。雨上がりの日なんて要注意。



ちょっと平坦になったかと思うと……



11:40、あっという間に頂上到着。序盤は傾斜が急なところもあるけど、全体的な印象としてはなだらかで歩きやすい。



頂上は眺望のない平坦地。ここからほんの少し歩くとお社と小屋があるが、今回はパス。



以前来たときにはなかった真新しい看板。



頂上の展望台、今回は登ってみましょう!



うーん、展望はありませんね! 周囲360度、緑の木々がよく見えます!



山頂では特に見るものもないので、おにぎりを食べて12:10下山開始。やっぱり途中の方が眺めは良い。南アの山々。



また別の場所では、ちらりと御嶽と乗鞍。さらに続く北アの山々がよく見える場所もあり、やはり恵那山は頂上を極めることよりも道中を楽しむ山だと思う。
したがって天気が悪いと、私などは苦行にしか感じない山でもあるのだが。



最後の難関、丸太の橋を渡って14:10無事下山。
お天気も良くて、良い山行ができました。



帰りはいつものくるまやで温かいとろろそば。
いつも行列のできる中津川の有名店だけど、食通のブログによるとけちょんけちょんにけなされている。私は食通じゃないので毎回たいへん美味しく食べている。温かいおそばなのにコシがあって、愛知じゃおいそれとは食べられないレベルの高いおそば。



今回はかっちーと二人だったので運転はお任せし、燗もつけて頂きました、にょほほ。「恵那山」が残念ながら品切れだったので「中乗さん」辛口。秋山はビールよりこれやね!
てことで楽しい秋山ハイキングの一日。

2016年9月に読んだ本のまとめ


2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:738ページ
ナイス数:11ナイス

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カラバッジオ特集。激情に流され破滅する気質を持ちながらも、画面に対するかような集中力を持ち合わすとは、常人には理解の及ばぬ天才たる所以か。
読了日:9月17日 著者:
小説 野性時代 第149号 (KADOKAWA文芸MOOK 151)小説 野性時代 第149号 (KADOKAWA文芸MOOK 151)感想
椎名誠の連作が一応最終回。本人に書く気があればいくらでも続きそうな雰囲気ではある。ザSFでございました。
読了日:9月14日 著者:
この闇と光 (角川文庫)この闇と光 (角川文庫)感想
どんでん返し! の帯に釣られ。うーんどんでん返し? 確かにね、まあこの辺りはね。となんだかサッパリしないまま読了。帯で煽りすぎ。面白くないわけではないけども、ちょっと期待しすぎてしまった。
読了日:9月10日 著者:服部まゆみ

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2016年8月に読んだ本のまとめ


2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:196ページ
ナイス数:5ナイス

三人の百姓三人の百姓
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有尾人 (手塚治虫漫画全集 (254))有尾人 (手塚治虫漫画全集 (254))
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読了日:8月17日 著者:

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2016年6月に読んだ本のまとめ


2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:525ページ
ナイス数:11ナイス

小説 野性時代 第146号 (カドカワ文芸ムック)小説 野性時代 第146号 (カドカワ文芸ムック)感想
上原善広「溝口のヤリ」最終回。スポーツ全般に、勿論陸上にも全く興味のない私でも非常に面白く読めた。連載中、こんなん読んでるがとスポーツ好きに話すと当たり前のように溝口の名を知っている。すごい奴だったと口を揃える。忘れられてなどいないのだな、と存在すら知らなかった私でもジンワリくるラスト。単行本化もされるとのこと、買おう。
読了日:6月16日 著者:

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2016年4月に読んだ本のまとめ


2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:504ページ
ナイス数:5ナイス

芸術新潮 2015年 11 月号 [雑誌]芸術新潮 2015年 11 月号 [雑誌]
読了日:4月26日 著者:
小説 野性時代 第144号小説 野性時代 第144号
読了日:4月16日 著者:
芸術新潮 2015年 10 月号 [雑誌]芸術新潮 2015年 10 月号 [雑誌]感想
香港アーティスト、リー・キットの一枚記事。アーティストが社会問題に口を出すと世間から色眼鏡で見られろくなことにならない。私自身、政治的主張の入った作品を観るのは嫌い。だから社会問題について語らないという氏の発言には共感できる、はず、なのだが。でもできない。語らないという主張が、イヤなんだと思う。語らない主義であれば、語らないということすら伏せて欲しい。
読了日:4月1日 著者:

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