『forgotten』

主人公テリーは飛行機事故で息子を失い、事故から1年半ほど経過してもなお失意のうちに暮らしている。しかし夫や精神科医は元々テリーに息子などおらず、数年前に流産したショックから息子が存在するような架空の記憶を作り上げている、と彼女に説明する。自分以外に誰も息子の存在を知らず、飛行機事故の事実すら無い。息子の存在は自分で作り出した妄想だとは到底信じることのできないテリーは、同じ飛行機事故で娘を亡くしたはずの男性を訪れ、真相を探るために行動を起こす。少しずつよみがえる記憶と、見え隠れする「あるもの」の影。果たして全ては彼女の想像の産物なのか?


…というようなあらすじの謎解きミステリーで面白そうだと思ったのだけど、大して充実したストーリーでは無かった。物語の核心となる「あるもの」も案外血を好まぬ紳士的なやつのようで、おのれの完遂のためなら独自の正義を振りかざしバッサバッサと切りまくるアメリカ的主張は持ち合わせておらぬ様子。押し切って納得させるハリウッド的強引さがない分、だったらなんでそんなヌルイ発想で中途半端な事するのかしらと、どうも「あるもの」の一貫性を感じることができず、全体的に薄いアッサリテイストだった。物語前半、どこにも息子の存在を証明するものの無い世界に対峙する主人公の、精神病かもしれないという危機感が絡むやりとりのあたりはなかなかだったものの…。
私的評価★★☆☆☆


今日皮膚科に行ってきた。薬を浸透させるためにスリスリする、あの機械はやはり超音波と確認。この間買ったあれを使って以来初めての病院だったので、ヒヤヒヤしながらそっとこすりつけたが、血が出てるような湿疹でも痛くない…さすがだ。