発表会を見る

年も押し迫り慌しいこんな時期に発表会を迎えた出演者たちは、さぞ大変だったことだろう。観る側もまた然り…私も時間の折り合いが付けられず、客席に走りこんだのは終演の10分前だった。クリスマスをすぎてからのくるみ割り人形、主役の金平糖は4歳の頃から知っている今年高校生の子だが、上手い子や同年代がバタバタ辞めていきタナボタ的に転がり込んだ主役の座、あまりにお粗末すぎて苦笑いするしかなかった。練習にもほとんど来ないと先生がぼやいていたので、今移籍すれば私にも主役のチャンスが?


客席から見ることはほとんど無いのだけど、小さな教室の小さなバレエコンサートでは、客席にお客が入っている以外は、ゲネを観ているのと違いは無かった。ただ大きく違いを感じたことは、3,4歳のチビが普通のバレエ団付属あたりだと虫のようにゾロゾロ出てくるところ、3人だけがチョロリと出てきて、その身体には広大すぎる舞台に立ち、6番でプリエプリエジャ〜ンプなんてアホみたいな振りを延々と繰り返すのを見て、我知らず鼻がツンとして泣きそうになってしまったこと。別に可愛いとも一生懸命さに感動したとも何とも思わないのに。最近は大して犬を好きでもないのに子犬がCMに出てくるだけで泣けるし、一体何なんだ。そういう感覚は大層嫌いなのだが。