荷造り

写真や書類や本にいちいち手が止まり、一向に荷造りが進まない。昨日は既にラジオしか聞けなくなっていたミニコンポを一旦ダンボールに詰めたものの、無性に気になりまた開封し、さらに分解を始めた。外側のカバーをはずした頃にはすでに後悔しかなく、基盤を留めたねじをはずしMDをはずした頃には元に戻す自信を喪失する。昔からどうして私はすぐになんでも分解してしまうのだろう。洋服もリフォームなんてできないくせに、すぐにバラしてしまう。何故だ私!と自分を責めながら、基盤を傷だらけにして部品をポロポロ落としながら、ひたすら力任せで分解していく。折れなかったのが奇蹟だ。


歴代コンポもまず壊れるのはCDで、買ってから2年後には壊れる。修理に出して半年後にはまた壊れる。壊れるたびに修理代1万円は馬鹿馬鹿しいから買い換える。しかし薄々、CDの故障はものすごく単純なことに違いないと以前から気付いていた。今回のこの分解劇も、ただただMDとCDのレンズを綿棒で拭きたい、その一心だった。市販のクリーニングCDなんかはまず絶対に効き目は無い。最下層にあるCDプレーヤーのレンズを拭くために、原形を留めぬほど歪ませて無理に手を突っ込み、どこかしらから色々バキバキと音がする。作業を終えてどこをどうやったか、再び元の形に戻ったもののネジは4本余った。ただ、MDもCDも直った(拭いただけ)!ネジの4,5本無くても動くってことだ。


たまにこういうことがあるから、また次も何かを分解してしまうのだろう。