意地悪黙示録


私にとってバレエは燦然と輝く金閣寺であり、それに対し私ってのが飛べない・回れない・バランス取れない・てか踊れない・身体が絶望的に向いてないというアバタケロイドボツボツのたぐいとレッスンのたびに正面から向かい合わねばならない不具者であり、その業火に焼かれるたび、ますます金閣寺の輝きは増しつつ、性格は歪んでいく。今日はそんな歪んだ私の心の叫びです。


私はレッスンに対しいつでも陶酔し(でも下手)、真摯で(でも下手)、全力で取り組んでるので(でも下手)、それを邪魔する初心者のことが正直大嫌いです!大嫌いです!!!

たまに申し訳なさそうに「ごめんなさい邪魔ばかりして・・・」みたいなことを言う人もいますが、それに対し私は「みんな初心者から始まったの、私も誰も彼もみ〜〜んな始めは同じだったから気にしないで」なんて心底気に障りながらそうお答えします。なら邪魔にならんところへ行け。私が今の教室に通い始めた7年前から、同じ時間の同じクラスに参加していて、それらは当初中級クラスだったのに、それがどこもかしこも初心者、初心者、初心者が溢れかえり今や全部が初心者クラス。ちょっと知らないパが出てきたり音を倍にとるだけで初心者同士がフナフナしながら「え〜できない〜むずかしい〜」なんてニヤニヤくっちゃべりやがって、先生もそれ見て振りをマイチェンしたりして、もういい加減にしろ。できないなら引っ込んでろ。後ろで突っ立って出てくるな。やる気があるならなりふり構わずスっ転んででも全力で取り組め!踊れ!滅茶苦茶でもいいからさっさと動け!動かすのはお口じゃなく身体でしょ!!


さてバレエ始めて18年、大人から始めた私にとっては上達の歴史ではなく単なる加齢の歴史、どこをどう切り取っても永遠に初心者にしか見えん、加齢とともに衰える身体の無様な踊り。今日もバレエ歴3ヶ月たちと一緒に見た目違和感なくお稽古。性格歪んで当たり前だわさ。かくなる上は金閣寺もろとも炎上してやる〜〜!!