深町秋生『果てしなき渇き』


「このミステリーがすごい大賞」とかいう賞があるらしく、それの大賞受賞作品。今までそういう、ナントカ賞の受賞作的なものを読んだことがなかっただけに、こんなもんが本屋で平積み?と驚いてしまった。この連休中、歯の根元が炎症を起こして鎮痛剤も効かずもがき苦しんでいたので、痛みを紛らわすためだけに読んだだけで、特に感想もなく、気分も悪くなる一方の本。大賞とったってことで、頑張り感は伝わる。でもいわゆるハードボイルドってやつ?主人公が不潔な中年で、ボコボコやられるわ、クスリ漬けだわ、女は犯すわ、要するにエンターテイメント系と呼ばれる本ってのはこういうふうで、文学的とか格調高いとかそういうの関係ないわね、といいお勉強にはなりました。不快感とともに。