大峰山脈 八経ヶ岳(二十四座目/百)


GWどぉする〜? と毎年悩む。今年もやはり悩んだ。どうせどこへ行っても混雑してるのに、連休だからどっか行かなきゃもったいないとばかりに、結局渋滞に愚痴りながらも出かけているのだ。なんなの大型連休って。クソ馬鹿馬鹿しい。あほか。なんでみんな一斉に休まなきゃいかんのだ。国民一同雁首揃えて行楽だと。人が休まなきゃ自分も休めないのか? そこに安心感でもあるのか? あほだわマジで。あほあほ。GWに行楽なんてあほのすること。さあ奈良に行くよ〜レッツ行楽〜!!


【行き方】
東名阪亀山ICから名阪国道に入り、針インターで下車。国道169号を大台ケ原方面へ右折、国道309号に入る。この国道309号は現在、2015年6月まで落石対策の工事のため時間通行止を行っている。そうでなくてもこのあたりよく工事してるので、天川村役場のサイトを事前に見ておいた方が無難。



行者還トンネル西口駐車場。ここが大峰山脈の最高峰である八経ヶ岳にピストンで行ける登山口になる。2013年から有料化したらしく、駐車料金は一日千円。簡易トイレ設置、プレハブでは地元のジジイたちが無愛想にバッジやぬるいドリンクなどを販売している。
駐車場には既に結構な数の車が停まっていたけど、入れなかった車の路駐があるでもなく、GWのピークにしては少ないと感じた。



登山口の向かい側に看板が。ふーん世界遺産なんだ。でも世界遺産って一体なんなの?



6:30、駐車場横に即登山口。ありがたや。



序盤は緩やかにスタート。



綺麗な水なども流れ清々しい。



が、道はすぐに斜度を増す。お天気がいいのはありがたいが、日に照らされてすぐに汗だく。結構きつい。



7:30、奥駆道出合。



ここまで来ると、木々の間から周囲を展望できる。



アップダウンの続く奥駆道を進む。道はとても歩きやすい。



ニョキニョキと至る所から伸びている新芽。家に帰ってから調べたらコバイケイソウというらしい。



鹿の多い山域で無事に群生してるのは、有毒だからだって。



8:10、理源大師像。えーっと誰……



階段もあったりとか、整備されたブナ林の道を行く。



登山道脇に、わずかに雪が残っていた。今年は全国的に雪が少ない。例年ならこの時期だともっと多いのかもしれない。



弥山山頂が近付くと、立ち枯れた木々が増えてくる。大台ケ原も同じ。日差しは強いが風はカラリと爽やかでこの時期ならでは。



9:10、弥山小屋。とても規模の大きな小屋。トイレは100円。まだ営業していない雰囲気だった。GWなのに?



まずは小屋から程近い、弥山に向かう。




ものの3分ほどですぐに山頂。立派なお社と鳥居が建っている。さすが信仰の道。



弥山のあたりから見る、八経ヶ岳のとがったピーク。あともう少し。



弥山から八経ヶ岳に続く道には、鹿除けの扉が設置されている。



左右をフェンスに囲まれたなだらかな道。こういうところ多いね。別に鹿は悪くないの。悪いのは人間。



奈良の山々を展望する。山の奥に山、その奥にも山、そして山。本当に山深いところ。



9:40、山頂。
山用の服一式が入ったバッグを忘れジャージ姿、しかも体調が悪いの、寝不足だの、足が痛いの、熱中症のなりかけだの、休憩ばっかとってボロボロだった横に立つカツノリはバッサリとカット。も〜ちゃんとして!!



大台ケ原も然り、このあたりは霧や雨が多いエリア。こんなに快晴で遠くまで見通せるなんて爽快爽快! ……なんだけど、横でバテてグズグズしてる人がいるのでさっさと降りる。



下山後、林道をひた走る。目に眩しいばかりの新緑。針葉樹の濃い緑と、広葉樹の色とりどりの若葉のグラデーションが本当に美しい。ああ、次の山は一人で行きましょう。そうしましょう。