立山(二十七座目/百)


お盆休み週間が始まったものの、10日で平日のこの日、混雑はまだ本格化していないだろうと予想。子連れでは本格的な山には行けないし、かといってあの、人の多さで有名な立山室堂へよりによってお盆期間に行くのはちょっとな〜。と思いつつ、どうせいずれ登るのなら、わざわざ立山に一人で行くことの方が馬鹿馬鹿しい気もする。しかも快晴予報。ということで観光気分で富山へ出発。


【行き方】
北陸道立山IC下車。県道6号線を、その名も有名な芦峅寺方面へ立山駅に向かって一直線。林道を通ることもなく、終始分かりやすい舗装道路。
立山駅には大きな駐車場が何面も準備されているけど、最盛期ともなれば駅近辺に停めるのは難しいとのこと。この日は深夜に到着したこともあり、一番近いところに停めることができたもののほぼ満車状態。夜が明けると更に増えていき、駐車スペースではないところにまで停まっている始末。全面が完全に埋まってるなら別だが、駅から離れた駐車場はまだ空いてるのにわざわざそんな風に停める人嫌い。



5:40、車の中で身支度を整え始発6:00のケーブルカーに乗るべく切符売場へ向かうと、既にそこそこの行列。登山客と観光客が入り交じり、服装も持物も様々。



立山から美女平までケーブルカー、美女平から室堂まではバスで大人片道2430円也。高いな〜。
始発で出発して約二時間、8:00に室堂ターミナル。雷鳥ちゃんがお出迎え。



外に出るとスバラスィ〜! 雄山がどどんと。



撮れ、とばかりになんか無言で娘が立ってるから已む無く撮る。



序盤は石畳の散歩道。



まだ僅かに残雪があり、渋滞がしばしば起こる。



8:55、祓堂。



祓堂から見上げると、すぐに雄山直下の稜線が。室堂から一時間足らずでこんなところまで来れてしまうのね。



見下ろすと、立山特有の残雪風景。



途中、一ノ越山荘を過ぎるといよいよガレガレの岩場になる。好きに登って落石ボロボロ落としまくるバカ、当然のように無言で追い抜いて行くバカなど様々なバカを内包しバカたちは頂上を目指す。



もう大変にストレスフルな気分で山頂到着。アー凄い人。観光地ですよ。



稜線の先に、出た! 剱岳!! カッコよすぎて胸熱。これが見られただけで良かったと思わねばなるまい。



最高地点には雄山神社が建っていて、そこに立つには拝観料500円也をお出し、みたいな話。は〜、商魂たくましいですこと。



ええ500円出しましたよ、もうこの際払って太鼓ど〜んど〜んで鐘チ〜ンてしてもらってインクジェット出力のお札を頂きましたわよ。



撮ってくれる人には事欠かないので一枚お願いする。



ふと見ると嫌な予感。散らばっていた小学生たちが隊列を組み始め、どうも下山を開始しようとしているらしい。急いで先に下りるか? でも今登ったばっかなのに?



まま〜見て〜パンパ〜ン。
仕方ないのでポテチ休憩に入り、剱岳を眺めたりする。



しばしの休憩後、小学生がいなくなりスッキリしたあたりまで来て山頂を見る。なんだこの人数。3000メートルだよ?



下山を始めるとすぐに小学生に追いつく。小学生たち、待ってやっても無言。行列を崩さず、一人の登山者の侵入も許さない。そうやって言われてるんだろうね。引率の大人も、隊がバラバラになるのを嫌ってかよほどのことがない限りは誰も入れない。

長崎ではなく富山県から来てる下関小。なんとかしてよ。あんたがたの誇る富山の一大観光地だよ? めちゃくちゃ感じ悪かったよ? 何十人も一グループにしているのか、はたまたグループ分けすらしていないのか知らないが、待ってるこちらは十分以上立ち尽くすこともしばしば。でも誰も何も言わないの。一言ありがとうがあるだけでどれだけ印象が変わったか分かんない。一斉に下りないで時間差作ってよ。子どもたちに譲ってもらってるということ教えてやってよ。譲られたらどうしたらいいのか教えてやってよ。ていうか大人がまず勉強しろよ。できないなら登んなよ。富山には良い山いっぱいあるんだからよそにいけよ。



不快度MAXで下山。時間がかかったのですっかり雲が出てきてしまった。
途中、直径50センチはあろうかという巨大落石を引き起こしかけた。危うく小学生たちの行列直撃っていうこれまでで一番ヒヤリとした経験。ゴロリと転がっただけで止まってくれた。でもはっきり言って私、
全然反省していませんからね!!!
むしろ転んだ拍子にしたたか背骨を打って数日痛みが引かなかった私をどうしてくれんだよって感じでね。小学生がいなければ、小学生を避けなければ、小学生にイライラさせられなければ、絶対起こさなかった落石だから。一応謝りましたよ大人だからでもふざけんな。



帰りのケーブルカーだってもう大変なことですよ。人人人。二度と来ないと思います。