才能

才能があるとかないとか言うのは簡単すぎてあまり好きではないのだが、私は間違いなく裁縫の才能が無い。バレエの衣装や練習着を直したり、トウシューズにリボンを縫い付けたりするので、普通の同年代よりはたくさん針仕事をする方だと思うが、一向に上達しない。いつも同じところで失敗する。子供の頃からそうで、家庭科の時間は言われたとおり採寸し、型紙を作り、縫うだけのはずなのに、なにか見たことのない物体になっていた。当然そんなものですら完成させたことなど一度も無い。本当に苦手なのに、すぐに自分で直そうと試みてしまうのは病気だ。半分以上は結局捨てることになる。まあ捨てるかどうか悩むようなものしか直さないんだけど。

まだ着られそうな子供服の首がダラリとなってしまったので、レオタードみたいにゴムを上から縫い付けてギャザーを寄せようと思い立った。過去3度ほど挑戦し、一度も成功した例の無いやり方なのに、また思い立った。案の定ミシンで3度縫い直し、散々生地を傷めてやっぱり今回も失敗に終わった。首周りは原形を留めないほどヨレヨレになったので、今度は10箇所ほどタックを寄せて強引に縫い付けた。遠目、割とカワイイような・・・。