ソーシャルネット

私のような人は多いと思うが、ネットの中の私というキャラクターは現実の私とはちょっと違うものとして、あえて演出して存在している。そんなバーチャル世界でうっかりリアルな知り合いと出会うと正直、私という設定が崩れるのでどう接して良いのか分からない。そして幸いなことに、これまでのネット生活において「あら?アナタひょっとして●?」なんてメールが突如届いたことも無かった。
さてソーシャルネットの中の1コンテンツとしてこのブログは存在しているのですが、今までその母体であるソーシャルネットの(私的には負の存在である)特性を生かし、現実の私のルーツとなる、例えば出身高校やら大学やら知人の名前やらを検索したことは無かったのですが、今日ふとしたきっかけで私の出身高校、愛知のラサールか灘かという秀才進学校・・・の美術科(バカ)を検索してみたら、実名で同級生の名前がゾロゾロ出てきたのです。恐ろしいことは、知らなければ決してそんなものをあえて探そうなどと思わないのに、すぐそこにワンクリックで10年以上会っていない、懐かしい名前の数々を見ていると、そのボタンをぽっちり押したい衝動が強く私を襲うことです。・・・でも押しちゃったら私が同じネットワークにいることもばれるかもしれないし・・・ばれたら私のトップ画像見て「ハァ?バレエ?プププ冗談は島倉千代子」とか「●て昔から脳がちょっとアレだったよねプゲラ」なんて寒がられるに決まってるし・・・


と葛藤と戦いながら、しかし誘惑に抗いきれず一人だけ見てしまいました。写真もなけりゃ本名も書いてなかったので私の想像してる人とは違うのかもしれませんが、そうだとすれば最も印象的でよく思い出す人の一人です。後ろめたいことは何も無いのに、なぜネット上で知り合いっぽい人たちを見つけると、こんな気分になるんでしょうね。現実世界ではもうバレエ以外でつながっている人脈は事実上途絶えて、そして今後も復活する縁は無いように思えそれもなぜか、同じ気分になります。結局縁の本質というのは「遠くにありて懐かしむもの」なのかもしれません。