名優の死

砂の女」、ムーミンの声…岸田今日子さん死去
12月20日22時6分


 個性派女優で、随筆家、童話作家でも知られる岸田今日子(きしだ・きょうこ)さんが、17日午後3時33分、脳腫瘍(しゅよう)による呼吸不全のため亡くなった。76歳。
 作家、岸田國士(くにお)の二女として東京に生まれ、1949年に自由学園を卒業。舞台美術家を志して文学座に入るが、翌年「キティ颱風(たいふう)」で女優デビューした。三島由紀夫作「薔薇(ばら)と海賊」、三島演出の「サロメ」などで鋭い感性と存在感を発揮し、地歩を固めた。


気が付くと丹波哲郎が実物の霊界へ旅立っていたり、印象としては大したニュースにもならなかった怪優、天本英世がとっくにあの世に行っていたり、実はニュースにもならずに死んでいく惜しむべき舞台人たちは多いのではなかろうか。まあ別に丹波哲郎を惜しんでいるわけではないが。記憶に新しいところでは本田美奈子とか。この岸田今日子と同じ日に、青島幸男までもが。いや青島だって惜しんでいるわけではないが、それにしたってどの人も何がしかのムーブメントをこの島国に巻き起こした人たちだ。それにしても惜しい、岸田今日子の死。ジョルジュドンがその死の一年前に名古屋へやってきたが、金が無くて見に行かなかったのと同じくらい惜しい。その才能がいつか消え去ると思うと身震いするほど惜しい人たちがたくさんいる。今のうちに光子・女の一生とか、美輪・黒蜥蜴を見ておかねば…120歳までは生きると思うけど…(敬称略)