感受性の衰え(3)

で、その虹の印象を詩にしたわけですが、現実ここにある虹はくっきりとは言ってもぼんやりとしていて、確かにここにあるはずなのにあまりに曖昧。でもしかし私に刻まれたこの虹の記憶は、現実のものより遥かに色鮮やかで、いつの日かこの日のことを思い出したとしても、忘れることがないほど鮮やかに、はっきりと覚えているでしょう的な内容だったようなそうじゃないような。まあそんな感じですが、虹が霧散するように切ない別離の予感は今まさに現実のものになり、この日がくるとき、私はきっとこの虹を鮮やかに脳裏へ蘇がえらせるのだろうという確信はやはり、実現しました。感性と風景の幸せな融合・・・それを食って私は生きているのです。この感動の前には日常の瑣末な出来事など全て我慢できます!!というのに現状の感受性の衰えは脅威です。私は最近、諦め方がとても上手になったので、最後の私の輝き、最後の良心、最後の希望、ほんのちいさなそれを諦めることに躊躇しないような気がして恐ろしい。とりあえずどうしよう。あ今日ギエムのボレロ見に行くよ!わくわく・・・