5年

娘が5歳になった。どの赤ちゃんも同じであるようにうちの子供も劇的に変化する5年間を過ごしたが、この5年間に何か私は成長しただろうか?
私の人生いつも不満に満ち、自分という落ちこぼれに対し内向する攻撃性を、他人に転嫁して色んな形で人を、自分を、傷つけてきた。この5年間は、そういった自分への観察をやめて刹那的な楽しみばかり追い求めていたので、一見楽しく過ごせた気はする。ただ全くガランドウの日々だった。それまでもそうであったように、子が生まれてからも、母親としてはもとより、人として誇るべき何一つもない。振り返り、これまで出会った全てが、空しい〜ものだと〜それは〜誰にも〜言えない〜〜、にならんためにはその空洞を深く洞察すること、それを表現すること、たったそれだけだ。母として生きようなどとはおくびにも思わない。そんな負担を娘にかける必要もない。ただ共に生きてきた母の人生は充足したものだったと思ってもらえるような、そんな生き方はしていきたいと願う。