弥勒山その4


朝起きたらとても良い天気だった。昨日は一日中だらだら食べまくったあげく、夕食は王将で餃子を食べてしまったので、なんとかすべくいつもの三山縦走→弥勒山コース。

身体は重いし特に登りたかったわけでもないので、本日の目標は『山頂で弁当を食べながら本を読む』に設定する(結局食う)。巨大おにぎりを握ろうと思って炊飯器を開けたら

空っぽじゃん

でもどうしてもおにぎりじゃなきゃ嫌な気分になっちゃってたので、価格の優等生セイユーのおにぎりセット、しかも赤飯の入ってるやつ、なんとしても山頂であいつを食べる、と決意し早速購入。一路山へ。


ラジオ聞きながら運転してたら「名古屋地方雲が増えてきました。午後からは曇りです」とか言うのでエッ!!と思って空を見ると確かにいつのまにやら空が白い。おにぎりに引き続き再度気分が折れる。

前回は雪が降ってたのでほとんど人がいなかったけど、今日は結構多い。R50あたりのおばちゃん二人連れを抜かすと、「あらー可愛らしい」「山ガールよ」「歩くの早いわねえ、若いもんねえ」などと声を掛けるともなく掛けてくる。あらゆるお世辞は真実としてありがたく頂戴する私だが、これにはいささか面食らう。なにしろ山ガールたらしめるような格好はしていない。せいぜいダイソーで買った指が一本ずつ違う色になってる手袋がそれっぽいのか、暑くて腰に巻いてたショッキングピンクのウインドブレーカーが山スカに見えたのか。とりあえず私が若い山ガールであることを否定する根拠はない、否定する根拠はないので(大切なことだから二度言いました)、良い気分で歩いていく。でもおばちゃんたち、意外に足が速い。「早い」と言われた手前、追いつかれるわけにはいかない。必死の形相に気付かれぬよう、慎重にスピードアップした。

そして山頂。だいぶ曇ってはきていたけど、御嶽がよく見える。御嶽が見える方面は満席なので、名古屋市を見下ろすしょぼい方面に座る。

強風。

そして寒い。おにぎりセットは正味2分ほどで食べた、というか飲んだ。とても読書どころじゃない。しかも適当に持ってきた本、

字ちっちゃ!

昨日まで読んでた宮部みゆきの字の大きさよ。

長居は無用なのでちゃっちゃと下山開始。R60あたりのおじちゃんおばちゃん三人連れを抜かす。直後話し合うR60のみなさま。
「足長いなあ」「同じ歩数でも、どんどん差が付くな」「それに細いわ」「我々の時代にはああいう体型の人は少なかったな」



言って



もっと言って



あたし



絶対そういうの聞き逃さないから




同じ歩数でどんどん差を付けねばならない。しかしさっきおにぎりを飲み込んだばっかりなので超脇腹痛い。必死の形相を気付かれぬよう、慎重にスピードアップした。

そんな感じで色々気分良くなりながら下山、人懐っこく汚ねえ羊ちゃんを今日も圧縮してあげた。ボディの毛をわけわけして地肌を見ようと試みたが駄目だった。すごい密。