春の北杜市


我が家には車が二台あった。父から相続したステーションワゴンと、結婚前からカツノリの乗っているワンボックス。
私は近所であれば大抵歩くかチャリ、カツノリもチャリ通勤なので車の出番はあまりない。折しも今年はカツノリ号車検。10年以上乗ってるし、10万キロ以上走ってるし、シートは破れてるし、サスはギシギシいうし、エアコン変な臭いだし、車検は通さず処分しよっか、という話でまとまりつつあった。
で、去る3月29日。処分するっつってんのにディーラーで新型の試乗をし、カタログだけもらってくるつもりが見積もりまでちゃっかり入れられ、翌日の電話攻勢、「今日中に決めてくれれば消費税5%据え置きで」の殺し文句にやっつけられ、冷やかしに行った翌日には購入決定。

だから二台はいらないっつってんのにどうし




さて三週間経って納車の前日、旧カツノリ号のラストランへ出かけることに決定。かねてより満天の星空に憧れているのだけど、こんなに山に登ってるのに、夜星が見えるほど晴れていたことはほとんどない。天体観測で推している清里へ行ってみることにした。




さようなら家具調インパネ!


まず到着したのはサントリー白州蒸留所。甲斐駒あたりを水源とする「南アルプス天然水」もボトルしているらしいが、甲斐駒がどっちにあるのかも分からないほど曇っている。



なにはともあれ中に入る。



敷地内のレストランで食事。カツノリはカレー、私はお魚(鱒系)フライのオープンサンド。おいしうございました。



食事のあと見学ツアーへ。まず発酵



蒸留し



寝かせる。私の生まれた年のも発見。君は歳を取って価値が上がったが、私は下がる一方だよ。



そして見学の最後は試飲会場へ。水割りを二杯、おつまみつき。ドライバーさんにはなっちゃんか天然水。



白州飲んでいい感じの私と、なっちゃんで腑に落ちないカツノリ。一路清里へ向かうが、天気はひたすら下り坂。八ヶ岳の展望が素晴らしいという飯盛山登山口駐車場に行ってみるものの、(ぽっつーん)



ふもとまで雲に埋まっちゃってますが……。その後は雨も降り出し、天体観測は中止。よくよく星とは相性が悪い。


しかし愛知から清里は遠かった。最後に、嫌になるほど運転できたからまあ良かったよね。アデュー、カツノリ号!