大台ケ原山(十一座目/百)


この日行こうと思っていた山域は、当日の天気予報では雨との予報。でももう気分は山モードだし〜今更家でダラダラってのもなんかな〜かといって急遽予定変更でゴッツイ山に行くのも気分じゃね〜し〜

ということで四日市トンテキを食べるために三重・奈良県境の大台ケ原を目指すことにする。ここはいわゆる高原で、アルプス系でいうなら美ヶ原とか霧ヶ峰とかそのへんの部類。登山というよりは、高原のハイキングという趣なのである。


【行き方】
東名阪自動車道亀山IC下車、名阪国道を針インターで下り、国道369号線をなんかごちゃごちゃ進む。まあそもそも大台ケ原なんて大駐車場のある観光地なんで、ナビある人なら行けるからだいじょーぶ(適当〜)。

ただ今回大いに惑わされたのは、大台ケ原ドライブウェイにつながる国道169号上、盛んに「夜間トンネル通行規制」の表示があったこと。7月31日まで、21時〜翌朝(何時か忘れた)、ナントカいうトンネルが通れないらしく、既に21時を過ぎていたのでかなり焦った。まあ結局のところ三重県側から大台ケ原を目指すのには何の規制もなかったけど、そうじゃない人は規制情報を調べといた方が吉。


23時頃ドライブウェイに入った途端、突然の霧。その霧ってのがただ事ではない濃さ。ハイビームにすると真っ白で何にも見えないし、ひどいところだと視界10メートル程度だろうか。更に鹿のゴールデンタイムらしく、いたるところに鹿が出てきている。そして逃げない。仁王立ちのメジカちゃんの横をじわ〜っと徐行しても、耳をプリプリしてガン見しているだけだった。まああんな霧の前では車などひとたまりもなく、鹿的には恐るるに足らんのかもしれん。神経をすり減らしながら運転してようやく駐車場に入るも、結構車がいる。みんな頑張ったのだねえ……


仮眠を取って夜明けを迎えた。駐車場を埋め尽くしていた霧は消え去っている。あまり良い天気の予報ではないからなのか、それとも普通の週末ってこんなもんなのか、はたまた時間が早すぎるのか、駐車場はガラガラ。



4:45、大台ケ原はぐるりと周回できるので、ビジターセンター横から時計回りに進むことにする。



いるらしい。しかし目撃情報って……闖入者は我々の方ではないか。



むむっ



序盤、このでっかいカエルがたくさんいた。石の上だと保護色で分かりにくく、あんまり飛ばして歩いてると事故に遭う危険性が高い。まだ人が少ない時間帯は気を付けてね。



ほとんどアップダウンのない遊歩道を歩き、大台ケ原の最高地点、日出ヶ岳へと向かう階段に出る。



山を覆う霧。



5:30、日出ヶ岳山頂に建つ展望台から。ただのケルンだと思ってスルーしたけど、この横に三角点かなんかがあったらしい。元々展望があるとも思ってなかったので、この状況で別に残念でもないのだ。



何にも見えないのでさっさと降りる。



広くて綺麗でなだらかな木道が整備されている。にもかかわらず、そこを下りて笹に分け入り写真撮ってる人がいた。まあこの手の人はどこにでもいるけど、ほんと死刑だな。



荒涼たる風景……このあたりも昭和三十年代までは苔むす森だったそうだ。



こういうプチ情報の看板がたくさんあるので、読みながら散策してると、展望はなくとも結構飽きない。メエメエ……



6:35、牛石ケ原。でっかい牛がうずくまっているように見える……という岩がある。牛石ケ原を過ぎると整備された道はなくなり、山道らしい道になる。



6:50、おそらく一般観光客のうろつくルート上で最も危険なスポット、大蛇ぐら。ぐら? う〜ん、確かそんな名前。石がつるつるでコエ〜!



そろりそろり……(老婆)



日が昇って来たからなのか、この場所がそういうところなのか、ちょっと展望が開けた。ここ、人で混雑したら順番待ちとかになるのだろうか。。。



7:40、シオカラ谷吊橋。ここに来るまでぐんぐん下ったので、反対に登っていく人は大変そうだった。



そして今下ったばかりなのに、どこまでも登り返す……この階段が結構長くて急。下山してんのに登るとはこれ如何に。



8:15、下山。というか登山。この時間なのにこんなガラガラとは。


コーラ飲んだり着替えたりして8:30には帰る準備も整ったが、売店は9時から。開くのを待ってバッジ購入。これからがメインだから急いでるのに!!



さよなら大台ケ原! 楽しかったよ!



昨夜、最徐行で走ったドライブウェイとは思えぬ好天。展望の開けたところで見渡すと、目の届く限り全て山、山、、、さすが奈良。


そして一路、四日市へ急ぐ。目当てであったトンテキの名店、まつもとの来来憲は既に行列。



でたー!!



うふぅん……このために大台ケ原を選んだんですからお肉柔らかくて美味しかった〜。しかし少なくとも、二度行きたい店ではないな〜。混んでるから。ごちそうさまでした。