白鳥ふたたび


発表会が終わってから1〜2ヵ月後に、再びその公演の事を考えることはよくあることです。なぜって、舞台写真やら、DVDやらが届き始めるからです。今回はほとんど群舞だったので、いつもほど、凍りついて胃が裏返るような吐き気を覚えることは無かったものの、二人で踊ったナポリんとこはもう2度と見たくありませんっつーかあんなの私じゃありません。私の足はもっと高く上がるはずだし、ひざも伸びてるはずだし、ピルエットでそっくりかえったりしないし、ピケでセットに向かって突っ込んだりしないし、もっと足が長くて顔が小さくて小柄なはずです。放送事故みたいな?きっと何かが編集段階で起こったんですね。
映像で見ていると、踊り自体の良し悪し(悪しに決まっている)など取るに足るものではなく、記録としての映像そのものというよりは、そのとき考えたこととか、本番前に起こった色んなこととか、本番後に感じたことなんかを鮮明に思い出して、私としては甘美ではあるけど心に封印して振り返ることは無いように注意している様々な事象がよみがえったことで、少し憂鬱な気分が続いています。