2013年12月に読んだ本のまとめ

みなさま明けましておめでとうございます。今年もよろしくちゃん。 2013年12月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:1797ページナイス数:13ナイス橋のない川 (2) (新潮文庫)の感想部落差別の本質とは何なのか、差別される側の人間の目を通して丁…

2013年11月に読んだ本のまとめ

2013年11月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:314ページナイス数:5ナイス芸術新潮 2013年 09月号 [雑誌]の感想富士山を芸術と宗教の視点から見てみると、登る富士山とはまた別の姿が見えてくる。廃道になったかつてのスタンダード登山道、吉…

2013年10月に読んだ本のまとめ

2013年10月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:1576ページナイス数:24ナイス坊っちゃんの感想意外や意外、息詰まる学園スペクタクルであった。今読んでも全く古臭くない、清冽な輝きさえ放つ人間ドラマに思わず一気読み。面白かった。読了日:…

2013年9月に読んだ本のまとめ

2013年9月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:1063ページナイス数:4ナイスアイガー北壁・気象遭難 (新潮文庫)の感想多分再読してしまった。読んだ気はするけど、かなり読み進むまで確信が持てず、半ば義務感のように読み進んだ、て何の義務も…

2013年8月に読んだ本のまとめ

2013年8月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:661ページナイス数:12ナイス芸術新潮 2013年 06月号 [雑誌]の感想夏目漱石って文化人だったのね。読了日:8月22日 著者:小説 野性時代 第112号 KADOKAWA文芸MOOK 62332‐15 (KADOKAWA文芸MOOK 114…

2013年7月に読んだ本のまとめ

2013年7月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1053ページナイス数:13ナイス標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学 (NHK出版新書 407)の感想どんなジャンルであれ、趣味人がプロの生き様を見ても参考になるわけはなく、ただただすごいな〜と感…

2013年6月に読んだ本のまとめ

2013年6月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1774ページナイス数:17ナイス太陽の塔 (新潮文庫)の感想クッソ馬鹿馬鹿しい、クッソ笑える、森見文学の出発点。面白かった。読了日:6月26日 著者:森見 登美彦小説 野性時代 第110号 KADOKAWA文…

2013年5月に読んだ本のまとめ

2013年5月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:980ページナイス数:16ナイス小説 野性時代 第109号 KADOKAWA文芸MOOK 62332‐12の感想切手の博物館行きたいー!読了日:5月27日 著者:芸術新潮 2013年 04月号 [雑誌]読了日:5月19日 著者:夢幻花…

2013年4月に読んだ本のまとめ

2013年4月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:1687ページナイス数:8ナイス小説 野性時代 第108号 KADOKAWA文芸MOOK 62332‐11の感想冒頭から始まる怒涛の江戸特集。同じ世界設定でも作家によってこうまで違うか。読了日:4月29日 著者:すきや…

2013年3月に読んだ本のまとめ

2013年3月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:3888ページナイス数:39ナイス小説 野性時代 第106号 KADOKAWA文芸MOOK 62332‐09 (KADOKAWA文芸MOOK 108)の感想全っぜん興味のないヤクザものも、「凍影」で読んじゃう面白さ。やっぱり食わず嫌い…

2013年2月に読んだ本のまとめ

2013年2月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1587ページナイス数:9ナイス沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)の感想腐敗した企業体質が遂に事故として表面化し始める、第二巻。アフリカ篇二集に渡り不当に抑圧される主人公に寄り添って…

2013年1月に読んだ本のまとめ

2013年1月の読書メーター読んだ本の数:1冊読んだページ数:382ページナイス数:8ナイス旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)の感想自分が死んだあと、世界はどうなるのだろうという悲しい興味は誰しも持つのではないだろうか。何かが完結するというのは何か…

2012年12月に読んだ本のまとめ

2012年12月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:1165ページナイス数:2ナイス小説 野性時代 第102号 KADOKAWA文芸MOOK 62332‐05 (KADOKAWA文芸MOOK 104)の感想なるほど星新一面白い。読了日:12月28日 著者:破戒 (新潮文…

2012年11月に読んだ本のまとめ

2012年11月の読書メーター読んだ本の数:7冊読んだページ数:2742ページナイス数:10ナイス小説 野性時代 第101号 KADOKAWA文芸MOOK 62332‐04 (KADOKAWA文芸MOOK 103)読了日:11月29日 著者:死の壁 (新潮新書)の感想バカの壁に引き続…

2012年10月に読んだ本のまとめ

2012年10月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:3219ページナイス数:14ナイスねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)の感想読了。ウームと唸る。あまりに多く残された疑問がプカプカとやり場なく頭を漂う読後感。でも確固とした…

ジョー・シンプソン『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』

ほぼ垂直にそびえる未踏のルートで氷壁に挑み、登頂したのち著者が滑落、クレバスに墜落し、パートナーにザイルを切断され、命からがら一人で生還するドキュメント。最近新田次郎ばっかり読んでたので、「僕が」と一人称の語り口に臨場感を感じて普通にドキ…

村上春樹『ノルウェイの森』

この1ヶ月は私にとって大変苦痛だった。今でもそれは続いている。長い時間を、細心の注意を払って内省から気を逸らせることに向ける。結果ポケモンホワイトは2巡目も終わり、LOSTはファイナルシーズンの5枚目まで見た。ここから先はまだ新作だから、仕方なく…

新田次郎『強力伝・孤島』

賞を取った小説が必ずしも面白いとは限らない、とはよく言われていることだけど、無冠の100作を読んで1作の佳作を探すよりは、賞を取った10作を読む方が1作の佳作に遭遇する確率が、やっぱり高いと思う。傑作に遭遇するに至るまでの絞り込みを楽しむほど大し…

新田次郎『先導者・赤い雪崩』

言わずと知れた山岳小説の雄(このカテゴリ区分を本人は嫌がってたんだってさ)、新田次郎の短編集。結論から言うとどれも面白くなかった。今まで読んだのが大作というか代表作ばかりだったからそう感じたんだろうけど、やはり代表作を代表足らしめているの…

深町秋生『果てしなき渇き』

「このミステリーがすごい大賞」とかいう賞があるらしく、それの大賞受賞作品。今までそういう、ナントカ賞の受賞作的なものを読んだことがなかっただけに、こんなもんが本屋で平積み?と驚いてしまった。この連休中、歯の根元が炎症を起こして鎮痛剤も効か…

森見登美彦『新釈_走れメロス_他四篇』

若いうちに読めば血肉となるけど、歳食ってから読んでも大して役に立たないジャンルの本というのはあると思う。その中の一つが近代文学というジャンルで、完全に知らないよりは、知識として読むことを無駄とまでは思わないけど、今更太宰だ漱石だ鴎外だ、っ…

恩田陸『蒲公英草子』

本のカテゴリを作っていつつも、本を読むだけで面倒なのに感想めいたものを書く時間がなくて書いていませんでしたが、備忘録もかねて一応読んだもんだけでも書いとこうと思い立ちました。取り立てて大好きでもないのだけどそこそこ読んでいる恩田陸、「常野…

an

言わずと知れたアルバイトニュースan。現在大いに今更ながら就活中なので、一応anを買ってみた(就活なのにアルバイトニュース)。まずanを探しだすのに非常に苦労し、やっとみつけるとその薄さに驚愕。DUDAとかフロムAも同じ。みんなネットで調べるようにな…

『むかし僕が死んだ家』

東野圭吾という人はよく見る名前だけど読んだことはなかった。「登場人物は二人だけのミステリー」の帯に惹かれて買ったものの、まあ結果期待はずれだった。タッチは赤川次郎とかそんな感じで軽く、リアリティがいまひとつ。内容は幼少時の記憶がない女がそ…

解説目録

新居の近くをうろついていたら、巨大な本屋を発見した。しかし本屋は大きければ大きいだけ本が探しにくくなる。図書館みたいにインデックスつけてくれないだろうか。司書がレジ打ちしてたりとか。雲を掴むような気分で本を眺めていくと、文庫本の解説目録が…

『シーラという子』

トリイ・ヘイデン著。この本の続編『タイガーと呼ばれた子』も読んだ。久々の翻訳物はやはり、「おお、わかってちょうだいスウィートハート」だとか「あなたのその勇敢に孤独へ立ち向かう勇気を賞賛を持って誇りに思う」みたいな、翻訳特有の言い回し…という…

『三月は深き紅の淵を』

私は特に好きな作家というものはいない。なんか良い本はないかなあと書店に行き、適当に平積みされた話題の本や新刊、はたまた壁面に並ぶ女郎屋の年増のような文庫を見るともなく見て、まずはタイトルで印象に残るものを手に取る。そして帯なり、背表紙の解…

『少年H(上・下)』

今年に入って初の風邪を引いた。若い頃と比べて本当によく風邪を引くようになった。子供をばあさんに預け、久々に一人でゆっくりとできたが身体は辛く、一日寝ながら読んだのが出版当時ベストセラーとなっていたこの本だ。NHKでドラマ化されたものを見たのが…

『プラトニック・セックス』

飯島愛著(かどうかは分からん)の、いわゆるタレント告白本。古本屋で105円だったから買ってみた。この類の本を読んだのは初めてだけど、まかり間違って定価なんかで買ってしまったら1年は後悔をひきずりそうなほど、なんというか端的に言えば駄作なわけだ…

『ふたりは屋根裏部屋で』

この本を初めて読んだのは小学4年生か5年生の頃だっただろうか。それ以来数十回読んだ、私の生涯読んだ本の中で最高傑作と断言できるのがこの『ふたりは屋根裏部屋で(さとうまきこ著・あかね書房)』という児童小説だ。傑作な本はたくさん読んだと思うが、…